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受験のための基礎知識

受験者減少時代?の「合格法」A


 前回これからの入試は、ひとり一人をじっくり審査する時代に入ったと書きましたが、今回はその具体的内容と対応策についてまとめます。

ところで、皆様は小学入試でなぜこんなにも「行動観察」なる考査が実施されるのかに疑問に感じたことはありませんか。小学校への入学の審査をするのであれば、はっきりと学力考査で決着をつけてくれるならまだしも、なにも「ごっこ遊び」などさせなくてもと…。実はここに私学の宿命があるのです。例えば、このようなシチュエーションを想像してみてください。今は各学校で説明会・見学会を実施していますが、皆様が学校に行かれてとあるクラスを覗いてみると、中に一人教室の中をフラフラ立ち歩き、先生の制止も聞かずおしゃべりを続け、やがて外に飛び出していってしまった子がいた場合。誰もがその学校への入学意欲をなくすことでしょう。たった一人の子どものためにです。もしかしたらそのお子さんは多動性障害、つまりADHDであるのかもしれません。しかし、ご覧になった皆様は○○小学校の教育はこんなものかと思われるはずです。そのような事態を避けるためにも、またそれだけではなく、6年間で全員の学力を伸長させるためにも、各校は入学試験時にこのような要素を持つ子の入学を事前に阻止したいというのが本音です。一般的にはADHDの場合、多動の他に注意欠陥があり、これを「指示の聞き取り」でチェックします。この方法はアスペルガーの見極めにも有効です。そして、同じく片付けが苦手という症状が見られるため、「お片づけ」を制作などの最後に見るのです。また、自閉症の子の場合は想像力を働かせる「ごっこ遊び」が苦手といわれています。そこで、時間をかけて「行動観察」さらには「自由遊び」を実施します。そうすれば、コミュニケーション障害についても察知できるからです。そして、学校側のもう一つの恐れはLD(学習障害)ですが、ここでやっとペーパーの出番となるわけです。「読む」「計る」「話す」「考える」などを学校によりペーパーで、あるいは口頭試問で試すことになります。ここまでをお読みいただければ、小学入試の出題構成にある程度納得していただけるのではないでしょうか。私学は独自の教育を6年、12年とかけて実践していくわけですが、公立と違って転校の少ない環境となるため、その入り口でより一層の厳しい審査が必要になるわけです。

 そこで、私たちはこのような実態を知った上で、入試に立ち向かわなくてはいけないわけですが、近年は核家族化、少子化のため、親御さんもご自身のお子さまを他のお子さまと比較する機会が減っています。そこで、上記の現象についてもそれぞれ「動きがいい=元気」「おしゃべり=活発」「他の子と遊ばない=研究者タイプ」「片付けない=興味が豊富」などと解釈して、それで済ましてしまう場合も出てきます。つまり、「過ぎる」の度合いがわからないところにその原因があるのです。そこで、テレビの車の宣伝のように「チョウドイイ」を受験希望の各学校ごとに探り、それに対応・適合する「お子さま作り」が求められます。もちろん、前述のいくつかの障害を持つ確率は一般的にクラスに1名から学年で2名程度といわれていますから、大部分の方はそれにはあてはまらないわけですが、それに近い傾向が垣間見えることが入試で不利に作用するからです。

 さて、いよいよ「じっくり見られる時代」の小学入試への具体的対応策ですが、ご家庭でできることも多く、例えば「片付け」は親が手を貸さずに自分で責任をもってやらせることから始まり、落ち着きがないお子さんの場合には、1分間からの静寂タイム(親子で食事前の黙想等)を習慣化させます。逆に極端に口数が少ない場合には、1人から2人と少しずつお友達を家に招いて「小集団」を自分の一部として受け入れるような工夫などができます。また、注意力が散漫に思える場合は、お手伝いなどの際に、「冷蔵庫からきゅうり2本とトマト3つを出して洗って」などと課題を二つ与えるなどを根気強く続け、その難度を上げていく方法もあります。いずれにせよ、それぞれのお子さまの特質に合った対応をみつけるよう努力してください。また、家庭以外では、できるだけいつもと違う環境を多く与える中で、その時々のお子さまの様子を注視しつつ、志望校が求める児童像に近づけるように、親御さんがしっかりと舵取りをしてください。そして、「チョウドイイ」だけでなくさらに「キラキラ光る」受験生を作りあげてほしいと思います。  

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